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最終兵器彼女 感想

マンガワンというアプリで最終兵器彼女が公開されています。最初から最後まで読むことができます。よろしければぜひ。

 

 

 

ネタバレともなんともいえないぼんやりとした感想を書きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終兵器彼女といえば戦争の悲惨さが絡んだ話。そのことだけは知ってる人も多いのではないでしょうか。日本上空をミサイルが飛んだり紛争の解決への関心が高まっているこのご時世。多くの人はこの作品をお偉方に読ませて戦争をやめさせればいい、とか戦争の悲惨さについての感想をおっしゃる方が大多数なのでしょう。僕はそんなことはあまり感じませんでした。

 

 

 

僕はどこか無情であり、実益主義なところがあるわけで。作品一つで戦争が消えるようなファンタジーは起こらないのだと心の中で決め込んでいるのです。また、戦争の悲惨さを伝えるのなら実際にその被害にあった人がノンフィクションを描くことが効果的であって、戦争を体験していない作者がフィクションである漫画において描いているのだから僕は作者が伝えたいのはそれだけではないのだと思います。ここまではただの屁理屈、穿った見方であって。はい。ただ感じたことを書きます。それしか求められてないですよね。

 

 

 

僕はこの作品を読んで身の周りの人の死を思い浮かべました。実は僕の周りで亡くなった人はまだいません。僕が直接話したことのある人はまだ一人も亡くなっていません。僕の中では人はすぐに死んだりしないという一種の固定観念があるわけです。

 

 

 

この作品を読んで衝撃を受けたのは人が、本当に簡単に死んでしまうことです。最終兵器彼女は人物にとてもリアリティーのある作品だと思います。僕も人が簡単に死ぬ作品は他にも読んだことはありますが、どれもが普通の死に方ではない。狂気に巻き込まれて死んだり、非現実である一面が強く出ていました。

 

 

対して、この作品の登場人物はとてもリアルに死んでいきます。それぞれが自分の人生の終わりにふさわしい形にしようと必死にもがいて、誰もが何かしらの悔いを残したまま、どれだけ大切な人のためであっても死にたくない、死にたくないと思いながら死んでいきます。

 

 

 

僕はこの作品に泣くことはありませんでした。この作品を通して見える身の周りの死や悲しみを想起して泣いてしまいました。鬱な作品を読むとよく死にたくなるという感想はありますがこの作品を読んだら僕は死なせたくなくなりました。

 

 

 

人の感じ取りかたは様々です。あなたがこの作品を読んで感じとることはまた違うことでしょう。ぜひここの僕の感想を記憶から追いやって、先入観を取り除いてから読んでみてください。ハッピーエンドかバッドエンドか。僕の見解はきっと妨げになるので書きませんがぜひそういう物語的なところも考えてみてください。