2018.3.16
今日の日記を書こうと思って一日を振り返ってみたのですが特に何もありませんでした。
思えば昨日も一昨日も、その前もずっと特筆すべきことはなかったのです。昨日までの僕はいったいどうやって日記を書いていたのでしょう。
昨日までの記事を見ます。その瞬間、僕は絶句します。なんだこれは……まともな日記なんて一つもないじゃないか……
そこに綴られていたのはただのひねくれ非モテのひとりごとでありおよそ日記と呼べるものは一つもなかったのです。
僕は焦りました。これはいわゆる釣りの類になるのではないか、と。日記を期待して見てみればそこにあるのは中二病ノートにも劣る文章の数々。これではいつか炎上してしまうのではないか。こんなだからコメント欄にバイアグラの宣伝を入れられるのではないか、と。
しかし、僕は気づきました。このブログはクソブログだったのです。末端に追いやられたクソブログの末端に追いやられたブログ、それがこの末端のクソブログだったのです。
僕は安堵しました。クソブログに載ってるクソ日記がクソであるのは自明の真理。宇宙の定理。ペアノの公理による関数suc(1)=2であるくらいに当たり前のことなのです。つまりペアノの公理によってこの日記の存在肯定がなされるのです。
そして僕は気づきました。昨日までの僕はこうやってクソ日記を量産していたのだと。
この世の真理を与えられたような気分でした。ペアノの公理に基づけば『suc(昨日のクソ日記)=今日のクソ日記』だったのです。ここに新たな定理が生まれました。宇宙の果てにまた一つ近づきました。この発見によりPV数は二分の一に、バイアグラの広告コメントは二倍になることでしょう。
「ああ、素晴らしきクソブログ……」
虚空にそう呟き僕はクソして寝るのでした。