2018.12.24
楽しみで寝付けなかったあの頃。
いつもより殊更早く寝たあの頃。
今宵、時計の針が零を指す頃にすてきな魔法が、夢が具現するのだと信じていた。僕の寝顔を見て微笑み、枕元に希望を届けてくれる、そんな人がいるのだと信じていた。
今になっても僕はそんな希望を抱いてしまう。きっと、伝説通りだとしても僕の年齢じゃあもう関係のないこと。そう知っていても、淡い記憶に、甘美な思いに、すがってしまう。
窓を開けて、空を見る。
どこかにいるんだろうか。懐疑的な目を向けられても、空想と語り継がれても、気丈に振る舞う白髭のおじいさんが。
今日の天気予報では今宵に雪は降らない。でも明日、クリスマスは来る。僕は少し感傷的になって、今の時代、誰も信じてはいないであろう存在を僕だけは、今だけは信じてみようと思う。ならば贈る言葉は一つだけだ。
サンタさん。Merry Christmas...
あとテメーらインモラル浮かれポンチに贈る言葉は世界中探したってこれしかねーぜ!バーカバーカ!電柱にぶつかってカラスの糞でも頭につけてろ!