無気力学生運動TRPG part 2
ようやく本編に入ります。ツッコミ所を募集してます。設定とか作者の頭とかおかしいなと思ったところを教えていただけるとありがたいです。
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GM「では」
GM「ここは無気力学園。この学園は他とは決定的にある点において違っています。
それは学園内に教師がいないことです。いえ、正確に言うならば教師は生徒に追い出され学園はもはや生徒の支配下となっているのです。」
GM「あなたたちはそんな学園の生徒として無気力学園で日々を過ごしています。」
ヤマダタロウ「あーだりぃー」
桜々 咲良「こたつから出たくないー!」
赤佐 棚「こたつってさーいいよね。こたつって感じで」
間 黒刃「KY!KY!KY!ヤマダタロウ、桜々咲良!」
ヤマダタロウ「ああ、ほんとに……え?」
桜々 咲良「ち、ちょっとクロちゃん、なんて言った?」
間 黒刃「GM、俺は自らの判断に従って桜々とヤマダを処刑しました。」
GM「正当かどうかはおいといて、黒刃の放った光線銃は目にも止まらぬ軌道を描き二人に命中します。こたつに入って気の抜けていた二人に避ける術はありません。」
ヤマダタロウ「あべしっ!」
桜々 咲良「ひでぶっ!」
GM「二人の姿は一瞬にして灰になり新たにクローンが送られてきます。」
赤佐 棚「正当な処刑じゃないので反逆者だね。KY!KY!KY!間!」
GM「赤佐の冷静な判断により反逆者、間は灰になりました。」
間 黒刃「我が生涯に一片の悔いなし!」
GM「間のクローンも送られてきます。」
ヤマダタロウ「いやー、開始3秒で殺されるなんてなんて反逆者だったんだ、前の俺は」
桜々 咲良「わけもわからず死ぬなんて反逆甚だしいね!」
間 黒刃「私怨で仲間を殺すなんてなんてひどい反逆者がイタモンダナー」
赤佐 棚「僕以外反逆者だったのか……」
GM「さて、光線銃の乱射で少し焦げ臭くなった室内に校内放送が鳴り響きます。」
二年の赤佐棚、桜々咲良、間黒刃、ヤマダタロウは至急多目的教室5に集まってください。
桜々 咲良「多目的5に行きまーす」
GM「多目的5までは五キロメートルあります。そんな距離を嬉々として急ぐのは反逆ですよ?」
間 黒刃「どんだけ長いんだよ、校舎」
ヤマダタロウ「他に交通手段は?」
GM「よくぞ聞いてくれました。季節は冬。こたつから出てやる気を出すような反逆者を出さないために我らがサイエンス部が発明したのがこちら、こたつ型トランスポーターです。これを使えば暖かさを手放さずに一瞬で移動できます。」
赤佐 棚「それだけ?」
GM「はい。たまに温度のコントロールが効かずトランスポーター内の温度が鉄の融点ほどになることはありますが極めて怠惰に必要な機械です。使用後のトランスポーター内から死体が発見された例は一つもありません。」
間 黒刃「そりゃ蒸発するからな」
ヤマダタロウ「それに乗らずに行くと反逆ですか?」
GM「乗らないことはともかく五キロもの道のりを走って急ぐことは反逆でしょうねぇ」
赤佐 棚「今のGM、すごく……いい笑顔です。」
ヤマダタロウ「すぐにこたつ布団を剥ぎ取ってくるまります。」
間 黒刃「そこに俺も入ります」
桜々 咲良「あたしもあたしもーっ!」
ヤマダタロウ「邪魔なんだけど……」
桜々 咲良「いいじゃんいいじゃん!女の子との密着だよー!いいにおいがするよー!」
間 黒刃「男の子の……いいにおいがするぜ?」
ヤマダタロウ「アーッ!」
GM「三人は布団にくるまりました。押しくらまんじゅう効果で更に暖まり非常に合理的な手段と言えるでしょう。」
赤佐 棚「あ、じゃあ俺も……」
ヤマダタロウ「赤佐が近づくまえに近くの一年生のところまで転がっていきます。」
GM「まあ一年生はそこらにいるでしょう。学年も近いから同じ階でしょうし」
ヤマダタロウ「そいつに話します。」
ヤマダタロウ「この暖かさを手放したくないんだけど召集かかっちゃったんだよね。荷台で布団ごと多目的5まで運んでくれない?」
桜々 咲良「断るはずないよね?召集と暖かさ、どっちもとれる名案だもんね?断ったら反逆だしね?」
間 黒刃「断るような反逆者はホモに決まってる。付き合ってもらうぞ。」
GM「まあここで死んでもあれですから判定は甘くしときましょう。荷台は近くの階段にありますね。一年生はまだ渋ってます。」
ヤマダタロウ「(光線銃で)説得します。」
GM「下級生ですしコミュ力+3で判定どうぞ」
10→17 失敗
GM「下級生はまだ渋ってます。」
桜々 咲良「銃を追加します」
間 黒刃「銃を追加します」
GM「では判定をどうぞ」
9→15 失敗
20→12 成功
GM「では。下級生は自分に向けられる3つの銃口を見るやいなやすぐに荷台を取りにいってくれます。でも一人じゃあ間に合いますかね……」
ヤマダタロウ「近くに下級生は何人いますか?」
GM「1d20で判定します」
GM「15人いますね」
ヤマダタロウ「全員を手伝わせます」
GM「じゃあ説得は自動成功で、説得できた人数を1d20でどうぞ」
ヤマダタロウ「1d20→16」
GM「15人全員が手伝います。この人数なら時間以内には着くでしょうね。」
桜々 咲良「は~あったかい~」
ヤマダタロウ「大切なことを聞きたいんだけど間はホモなの?」
間 黒刃「いや、そんなことh」
GM「ホモっ気を1d20で」
間 黒刃「なんで!?」
間 黒刃「1d20→16」
GM「ホモです。かなりのガチホモで女性は恋愛対象になりません。」
ヤマダタロウ「GM、間を殴り飛ば」
間 黒刃「こうなったらやけだ!ヤマダの体に抱きついて耳元で囁きます。」
間 黒刃「動くな。俺はホモだ。」
ヤマダタロウ「ぎゃああああ!たすけ、助けてっ!誰か!誰かあああ!」
桜々 咲良「楽しいなー!らんらんらーん!」
GM「では赤佐のシーンに移ります。どうしますか?」
赤佐 棚「乗り遅れた……」
赤佐 棚「……トランスポーターに乗ります。」
GM「はいわかりました!さすが!模範的な無気力生徒ですね!頑張りたくないばかりに命を投げ出すなんて!」
赤佐 棚「終わった……」
GM「では赤佐はトランスポーター(こたつ)に入ります。中はすでに暖まっていて80度というサウナに最適な温度となっています。」
赤佐 棚「こたつですよね?」
GM「トランスポーターが動き始めます。1d100を振ってください。」
赤佐 棚「死に様を決めるダイスか……」
赤佐 棚「1d100→70」
GM「おしかったですね。クリティカルで生存だったのですが」
赤佐 棚「生かす気がないことだけはわかった。」
GM「トランスポーターが動き始めると体の芯から暖めるためにトランスポーター内にマイクロウェーブ波が発生します。体中の血が沸騰するような感覚を覚えます。」
GM「火が起きて大量の酸素が吹き込まれトランスポーター内の温度は最高潮。鋼鉄ですらこの中では原型を留めないでしょう。」
GM「チンッと家庭的な音と共にトランスポーターは目的地へ到着します。しかしあなたはそこにはいません。トランスポーターは中に誰もいないことを確認するやいなや冷却装置へと進みます。いったい赤佐はどこへ行ったのでしょうか。誰も知ることはありません。」
GM「赤佐棚のクローンが多目的教室5に送り込まれます。次のクローンはうまくやってくれるでしょう。」
赤佐 棚「前回の僕はレンチンで蒸発するような反逆者だったけど今回の僕は疑いようもなく怠惰な生活を送ることができます。」
GM「そして布団にくるまった三人がやって来ます。もはやそこにはエアコンが完備され、布団から出ても暖かさを手放すことはないでしょう。」
桜々 咲良「はぁーっ!暖かかった~!」
間 黒刃「ヤマダ、お前の……熱かったぞ///」
ヤマダタロウ「ぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつ」
GM「と、そこにあなたがたを呼んだらしき上級生がやってきます。」
上級生「はー……説明すんのめんど……」
上級生「けど説明するね……」
上級生「なんかスパイがいるらしいよ……
スパイはなんかここの生徒を数人買収して情報を教師に渡してるとかなんとか」
上級生「だからさ……スパイをぶっ殺してー……買収されたやつも見つけたらぶっ殺してねー」
上級生「スパイをぶっ殺したらみんなに100ptあげるしー、買収されたやつは一人殺したにつき殺したやつに25ptあげるからねー」
上級生「ptたまったらなんかいいこと、もういいや。うん。このゲームに勝てるよ。おやすみ。」
GM「そういうと上級生はぐっすりと眠ります。」
ヤマダタロウ「何年生ですか?」
GM「6年生です」
ヤマダタロウ「バイオレットか……」
間 黒刃「メタ発言してったな」
赤佐 棚「そしたらミッションはスパイを見つけることか……」
桜々 咲良「よっしゃやるぞー!」
赤佐 棚「やれやれ」
間 黒刃「やれやれ」
ヤマダタロウ「やれやれ」
桜々 咲良「お?お?」
赤佐 棚「KY!」
ヤマダタロウ「KY!」
間 黒刃「KY!」
GM「やる気を出す発言なんて共産主義的発言よりかはずいぶん出にくいだろうに……」
GM「光線銃!レーザー!咲良!爆発!」
桜々 咲良「にゃに~!」
GM「次のクローンはうまくやってくれるでしょう。」
GM「今回はここまでです。このような反逆者は咲良が最後であることを願って終わりましょう。」
おまけ
GM「判定の際のダイスですが目は伝えていないということで。つまり判定の成功か失敗だけ伝えられます。」
GM「また、桜々さんはニックネームで他人を呼ぶらしいのでご了承ください。実際に間黒刃(痛い)のことを安田大サーカスみたいに呼んでます」
GM「残機一覧
ヤマダタロウ5
桜々咲良4
間黒刃5
赤佐棚5」