2018.2.14
バレンタインデー?……ああ、期末考査の前日のことですね。
そんな電話機に付いてるあのボタンは♯(シャープ)ではなく#(ナンバー)であることより至極どうでもよいことは置いといて。
今日、帰り道を歩いていたんです。
暗い夜道を一歩、一歩と特段速くもないスピードで歩いているとふと、……誰かに足を掴まれたような感覚がしました。急に足が引っ張られるような感覚……
気のせいか、と最初は思っていたのですがその後も何回も何回も足を引っ張られるのです。瞬発的に後ろを向いても誰もいません。周りには誰の姿も見つかりません。
僕は気味が悪くなって小走りました。しばらくするとまた足が引っ張られる!
さすがに怖くなって暗い雪道を全力疾走しました。早く家に着いてしまいたかったのです。
ピタッ
……足が引っ張られました。それも今までよりも強く。僕は覚悟を決めてゆっくりと自分の足元、僕の足を引っ張るものの正体を確かめました……。
自分の靴紐を踏んでました。